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ボランティアされる方が学ばせてやってる?
大泉洋主演の邦画。
幼い頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。よって、人の助けがないと生きていけないのに病院を出てボランティアの力を借りて生活している。
ボランティアされる側・障がい者って控えめな性格をしているイメージありませんか?
しかし主人公・鹿野靖明は非常にワガママ。あれやって、これは嫌だ、深夜に「バナナが食べたい」とせがんだりする。でもワガママなだけでなく、夢も雄大。いつかアメリカで暮らしたいと夢見て英語の勉強を欠かさない。
BBQに遊びにも行く。体で踊れなくても指先でリズムを取り電動車いすでクルクル回る。そして恋もする。障害ということで自分に引け目を感じることなく、グイグイアプローチして、ついにはプロポーズまでする。
結果上手くはいかなかったんだけれども、夢を追う姿に勇気づけられるのは障害のあるなし問わずだろう。
鹿野が言うセリフで印象的なものがある。「ボランティアは俺から学んでるんだから」だ。ボランティアに自分の生活を支えてもらっているのではなく、ボランティアに経験を積ませてあげているということだ。ボランティアとは何か、支え合いが大切な現代社会、深く考えさせられる人も多いのではないでしょうか。