風と共に去りぬ
世界映画史上空前の名作で、今でも世界のどこかで上映されているといいます。
1930年代の作品ではありますが、まったく古さを感じません。それだけ脚本が優れていることを証明しています。時代背景も素晴らしいです。南北戦争を舞台に男女の愛憎劇を波乱万丈に描いたスケールの大きな大河ドラマです。モノクロ映画が当たり前の時代にカラー作品で作ったことにも驚かされます。さすがハリウッド映画というべき、アメリカの底力を感じます。
俳優陣も豪華で、スカーレット・オハラに当時は無名だった英国の新人女優ビビアン・リー、レッド・バトラーにハリウッドのキングたるクラーク・ゲーブル、その他にオリビア・デ・ハヴィランド、レスリー・ハワード、トーマス・ミッチェル。
マーガレット・ミッチェルの大河小説を映画にするのも大変ですが、主演女優を決めるのにも苦労したようです。アメリカ中の女優にオーディションするものの見つからず、スタジオ見学に来ていたイギリスの新人女優を見たプロデューサーがここにスカーレット・オハラがいると叫んだらしいと言われています。しかしこれはおそらく都市伝説の一つだと思います。アメリカの女優たちが激怒したとのことですが、こちらは間違いなく事実でしょう。
映画の出来はとても素晴らしく永遠の名作になりました。ハリウッドはリメイク好きですがこの作品はリメイク不可能。今でも世界中のどこかで…。