バロック(ゲーム) / BAROQUE

バロック(ゲーム) / BAROQUE

『バロック』(BAROQUE)とは、スティングが開発したアクションゲームである。まずはセガサターン版が1998年5月21日に発売され、その後「歪んだ妄想」というサブタイトルを冠したPlayStation版が1999年10月28日に発売された。2007年6月28日にはグラフィックやシステムを大幅に刷新したPlayStation 2版が発売され、以降WiiやiOS、さらにはオリジナル版を完全移植したNintendo Switch版など、多岐にわたるプラットフォームで展開されている。
本作は終末論的で頽廃的な世界観を特徴とするRPGであり、回復アイテムに「心臓」や「肉」を用いる点や、廃工場のような美術背景、独特なBGMなどがその暗い雰囲気を強調している。システム面ではローグ型RPGを3Dリアルタイムアクションにアレンジしており、入るたびに構造が変化する「神経塔」を探索する。塔内は一度入ると降りることしかできず、出るためには最下層に到達するか、あるいは「死ぬ」必要がある。
シナリオ面では、主人公が上級天使と名乗る男の命令で神経塔の探索を開始し、大熱波により歪んだ世界の謎と自身の過去を解き明かしていく姿が描かれる。本作において死はゲームオーバーを意味せず、主人公が何度倒れても外界に降り立ち、時間は継続して流れていく。物語の進行に伴い、繰り返される死が単なるリセットではないことが明らかになり、登場人物たちの変化を通して物語が深まっていく。ゲームの進め方によっては同じイベントが繰り返されることもあるが、その反復自体もストーリーの一部として構成されている。最終的なイベントをクリアしスタッフロールを見た後も、神経塔の探索を継続することが可能である。

teto10のレビュー・評価・感想

バロック(ゲーム) / BAROQUE
10

大災害の後の歪んだ世界

このゲームは、『三大歪みゲー』とされているゲームの一つだ。

2032年5月14日、世界に『大熱波』と呼ばれる天変地異的な大天災が起こった。

これにより人は異形の化物へと姿が変わり、会話が可能な、かろうじて人の姿を保った僅かな者達でさえ首が異様に伸びていたり、角が生えたり、二人の人間が融合していたりと奇妙な姿をしている。

主人公は、記憶と言葉を失い、荒廃した世界で、『罪の意識』を抱えて目を覚ます。
彼は、『上級天使』と名乗る男性に『神経塔』という塔へと向かうよう命じられ、神経塔内部の探索を経て自身の過去と、大熱波によって歪んでしまった世界の謎を明らかにしていく。

主人公は神経塔内で何度死亡してもゲームオーバーにはならず、再び神経塔の外の世界、『外界』に降り立つ。この時、主人公が所持していた物は、一部の物を例外として、全て失ってしまう。
また、ゲーム内で同じ事がループする事も多々あるのだが、これもストーリーの一部である。

神経塔内部に現れる異形は、人間であった頃の面影や知性は失われており、彼等を倒す事が出来るのは主人公のみである。主人公が彼等を倒す事で、異形は『浄化』され、結晶となる。
異形には、タロットカードに準えた名前が付けられている。

主人公が抱えている『罪の意識』とは何なのか、何故大熱波が起こってしまったのか。それは、幾度の主人公の死と共に明らかになっていく。