鬼滅の刃
家族が鬼によって殺され、唯一生き残った妹が鬼に変えられてしまい、妹を人間に戻す方法を主人公が探すというお話。よくある設定だが、キャラクターの一人一人に過去にどんなことがあり、今そうなっているのかなどの設定がきちんとあり、それを知れば知るほど好きなキャラクターが増えていく。話のテンポも良く、何か月も同じ話を続けていたりしないので、飽きることなく次の話に進むことができる。キャラクターの過去には悲しいものが多く、ついつい涙を流してしまう。だが悲しい話だけでなく、時々ギャグもある。キャラクターの数もそこまで多くなく、きちんと設定があるのでつい感情移入してしまうが、自分の好きなキャラクターが死んでしまうのではないかとひやひやすることが多い。人間、鬼問わずにすでに死んでしまっているキャラクターが存在するが、最後の描写が心にくる。目の前で尊敬する人が死んでしまう、自分が守ると決めた人を守り切れないなどといったことが起き、そのキャラクターの感情を考えるととても辛い。最後がバッドエンドで終わってしまう気がして怖いが、最後は見届けたいと思うほど引き付けられる作品。また、キャラクターの技の描写がとてもきれいで、漫画でみるのはもちろん、アニメで見るとさらに綺麗に表現されている。