シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water

シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water

『シェイプ・オブ・ウォーター』とは、2017年にアメリカで制作・公開された、声を発することのできない中年女性と半魚人が愛を育むラブ・ロマンスを描いた映画である。2018年に日本でも公開され話題になった。1962年冷戦下アメリカの機密機関で働く声を失った女性清掃員イライザと、アマゾン奥地からそこに運び込まれた正体不明の半魚人との心の交流を中心に描いている。前代未聞のラブストーリーということで、ギルレモ・デル・トロ監督作品の中でも傑作と呼ばれた。

NEYMEX_79のレビュー・評価・感想

シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water
9

アカデミー賞ノミネート作品 半魚人との恋

2018年のアカデミー賞が発表され、話題となった作品をいくつか見に行ってみた結果、個人的に1番ヒットした作品。
電車の吊革広告でも一時期出されており、その幻想的なヴィジュアルに、何だろうこの映画は?と気になった方も居たかと思われます。実際に映画を見に行ってみても、その幻想的な世界観は凄まじく、夢を見ているかのような心地にさせられました。
ストーリーとしては、声帯を傷つけられ、声が出なくなってしまった独り身の女性が、ある時勤め先で半魚人と出会い、やがて恋に落ちる、というものです。
大まかに話すとラブストーリーのように思えるでしょうし、 私も初めはラブストーリーなんだろうと思いながら見た訳ですが、見終わりました感想としましては、これはラブストーリーにホラーも共存しているのではないか、という印象を受けました。
綺麗な場面や心揺さぶられ、温かい気持ちになる時もあれば、血が普通に飛び出たり、中には指を引きちぎるようなグロいシーンも沢山出てきます。
グロいシーンを普通にスルーできる方であれば面白い作品かと思います。

全体的にも、フランス映画のようなゆったりとした場面や、絵画を見ているような美しいシーン、ホラー映画のようにハラハラさせられる場面もあり、時間を忘れて楽しむことができる映画でした。