カツカレーの日

カツカレーの日

『カツカレーの日』(カツカレーのひ)とは、西炯子による日本の漫画作品。『月刊フラワーズ』(小学館)にて2015年1月号から12月号まで連載され、単行本は全2巻が刊行された。
両親の不仲を目の当たりにして育ち、恋愛結婚に幻想を抱けない30歳目前の会社員・斉藤美由紀(さいとう みゆき)を主人公に、戦略的な結婚を目指す姿を描いた物語である。美由紀は、同棲していた売れない劇団員との別れを決意し、結婚紹介所を通じて現実的なパートナー探しを始めるが、条件や価値観の不一致から難航する。そんな中、ふと立ち寄った読書カフェの交流ノートに書き込んだ愚痴に対し、見知らぬ人物からの返信が届いたことをきっかけに、ノート越しの奇妙な交流が始まる。やがて直接顔を合わせることになった相手は、同じ会社に勤め、長年海外の現場で研鑽を積んできた実直な男性であり、文字での言い合いを通じて育まれた二人の関係が、効率重視の婚活とは異なる展開を見せていく。

tanigome3735のレビュー・評価・感想

カツカレーの日
6

漫画ならでは

主人公、斉藤美由紀は売れない劇団員の一法師護とつきあっているが、アラサーになり結婚願望を抱きます。しかし一法師は収入のない、夢を追う劇団員。恋愛感情はいずれなくなってしまう、それだけでは生きていけないと思う美由紀は、一法師に別れを告げ婚活をし始めます。
婚活が難航する中、読書カフェのノートで交流していた男(中年)が同じ会社に勤めていると知り、二人は急接近します。この偶然もすごいですが、なんとこの男は美由紀の、昔別れた実のお父さんだったのです。これが、漫画ならではのできすぎた偶然ですね。読書カフェのノートの交流がリアルだっただけに、実は父親だった、というのはありえなさすぎて少し冷めてしまいました。
しかも売れない劇団員だった一法師君が、めちゃくちゃ売れるのでは?という予感を含ませてくるあたり、ほとんどおとぎ話です。
『恋愛感情はいずれなくなるから、私は恋愛結婚しない』という気持ちや、婚活で出会うもう一つ惜しい男たちはかなりリアルだったので、そこは作者はかなり取材をなさったんじゃないでしょうか。リアルとファンタジーが混在するのはフィクションですから仕方がないですが、読者が冷めちゃうくらいの内容はちょっとなあ…。