3回泣けます
ヒュー・ジャックマン主演で2012年に公開された「レ・ミゼラブル」はミュージカル映画で、号泣必至の作品です。この作品は、何と言ってもキャストがすごく豪華です。主人公のジャン・ヴァルジャン役にヒュー・ジャックマンを始め、主人公が経営する工場で働く女性であるファンティーヌ役にアン・ハサウェイ、彼女の娘のコゼット役にアマンダ・サイフリッド、コゼットに心を惹かれる青年マリウス・ポンメルシー役にエディ・レッドメインと、話題作の主役を務める俳優陣がずらっと勢揃いしています。ストーリーは、とても悲しい運命を辿る人々がたくさん出て来て、愛する人を思いながら息を引き取っていくシーンが何度も出て来ます。特に、涙が止まらない号泣必至のシーンが3つあり、1つ目はファンティーヌが工場で不当な解雇にあい、幼い娘にお金を送るために情婦になるのですが、そこでもまた酷い扱いを受け、苦しみの胸の内を歌に乗せて表すシーンです。絞り出すようなアン・ハサウェイの歌声から始まり、だんだんと運命を呪うような怒りと絶望を露わにした歌い方に、涙が出て来ました。2つ目はそんなファンティーヌが病気になり、床に伏せているなか、ジャン・ヴァルジャンがファンティーヌの元にやってきて娘のコゼットを自分が引き取り育てると約束し、ファンティーヌが息を引き取るシーンです。ファンティーヌの意識が朦朧とするなか、コゼットの幻覚を見て、優しい母親の顔で笑いかけ手を伸ばすシーンは、悲しくもあり、大きな母性愛に触れたシーンでした。そして、3つ目はラストにジャン・ヴァルジャンが息を引き取るシーンです。自分がかつて犯した罪を悔いて、コゼットの元を去っていたのですが、ジャン・ヴァルジャンの危篤を知り、夫となるマリウスとかけつけるシーンが印象的です。「まだ逝かないで」と涙を浮かべて懇願するコゼットに看取られながら、ジャン・ヴァルジャンが穏やかに息を引き取っていくシーンは、とても悲しいのですが美しく、琴線に触れました。