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傑作
最愛の家族を失い、独り身の孤独を感じていた主人公ダニー。人類学専攻の彼氏の友人たちと共に、スウェーデンで90年に一度開催される「夏至祭」に参加することに。しかし、この夏至祭には恐ろしい儀式があったのだ…という“フェスティバル・ホラー"。
映画全体の雰囲気は、白昼夢の明るさ、色艶やかな花や自然、白い衣装を着た人々がいて……と、鮮やかな印象なのですが、その分グロいシーンが際立ちます。
音声やカメラワークが斬新で、なんというか映画酔いしやすいです。とにかく、ほんと体調が良い時に観ることをオススメします。
ダニーが発作になった時に、村のみんなで同調して発作を収めたシーンは印象的でした。そこから繋がって、最後の家を燃やすシーンでの村人たちの様子は、言葉にうまく表せないですが鳥肌が止まらなかったです。
最後にはダニーの微笑みでバシッと切ってじわっとエンドロールにいく運び、キマってましたねー。
伝統と集団というものに「守られた」村。
偏見は良くない、でも持たずにはいられない。周りがおかしいのか、自分がおかしいのか。心の葛藤をしつつも、奇妙な飲み物や食べ物を与えられ。
個人の感情を集団に溶かしていくことで安らぎを得る人々。
あなたの感情はどこからきてますか?