軍鶏

軍鶏

『軍鶏』(しゃも)とは、橋本以蔵原作、たなか亜希夫画による日本の格闘漫画、およびそれを原作としたメディアミックス作品である。1998年に双葉社『漫画アクション』で連載を開始し、後に講談社『イブニング』へ移籍。2015年に完結を迎えた。
物語は、両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮(リョウ)が、少年院で空手の達人・黒川健児から「生き残るための空手」を伝授される場面から始まる。出所後、リョウが格闘技界で「悪」のカリスマとして既存のスポーツ的価値観を破壊し、暴力と自己の暗黒面に向き合いながら闘い続ける姿を描く。
本作は、連載途中に発生した原作者と作画担当者の著作権を巡る裁判でも注目を集め、最終的には第121話以降が作画のたなかの単独作品として認定されるに至った。2008年にはショーン・ユー、魔裟斗主演で実写映画化も行われている。

xxntk326のレビュー・評価・感想

軍鶏
9

生き死にをかけた戦いがスリル満点で面白いです。

両親を殺害して少年院に入った少年、成島亮が本作の主人公です。成島亮はその気弱な性格から少年院でひどくいじめられます。そんななかで空手と出会い自らを守るために技を磨いていきます。
この漫画の見どころはスリル満点の格闘シーンです。
作中では様々な場所、様々な武器での格闘シーンが多く登場します。自らの身を守るために戦う主人公にとって勝利こそすべてであり、勝つためには手段を選びません。なのでその場にあるものはなんでも利用します。砂や石ころ建物の柱にいたるまで使います。どんな戦いをするのかまったくもって予測不能です。私は読み進める中で何回も驚かされました。ぜひ自分の目で主人公の戦いを見てみてください。
この漫画は、社会や格闘技の暗闇に焦点を当てた漫画です。そんな暗闇で主人公は必死に生きようとします。人間の欲望が渦巻く中で、誰にも頼ることなく自分の力で生き抜こうとする主人公の姿に感動しました。命の危機が迫っても誰も助けてくれません。頼れるのは自分の力だけで、戦いに負けることは死に直結しかねない。相手との圧倒的な差があっても勝つことでしか生き延びられない、そんな常人には考えられない狂気の世界を垣間見ることが出来る、数少ない作品の一つだと思います。