妹を背負いながら戦う主人公!
「鬼」にまつわる物語は数あるけれど、このような作品には初めて出会いました。
妹の禰豆子(ねずこ)以外の家族を鬼に惨殺されてしまった主人公・炭治郎(たんじろう)。ただ一人生き残った妹は人食い鬼に変異させられていた。家族を殺した鬼に復讐するため、そして妹を人間に戻すために炭治郎は立ち上がります。
家族の死に打ちのめされている時にこれでもか!と畳みかけるように己の弱さを責められる場面は読んでいるこちらまで辛くなってしまい、もうやめたげてよ~!と言いたくなりました。絶望に打ちのめされても立ち上がる炭治郎が格好いい!!妹の禰豆子も鬼化しながらも炭治郎を守ろうとする意志があり二人の絆に感動します。
修行を重ねて、鬼を倒す組織「鬼殺隊」に入隊した炭治郎。妹を木箱に入れて背負いながら戦う主人公というのは新しい。独特な絵柄は好みがあるかもしれませんが、世界観にはとてもマッチしています。2年間も修行していただけあって、繰り広げられる様々な必殺技は幻想的に描かれていて素敵です。アニメ化が決定しているそうなのでその辺も楽しみですね。炭治郎の鬼にも同情してしまう優しさは危うさもありますが、このままの心でいてほしいです。すごく応援したくなる。個性的な仲間や敵キャラ、時々はさまれる独特なギャグが段々クセになってきます。これからの展開が楽しみな作品です。