人間が強くなっていく
この話は家族を鬼に襲われ妹が鬼になってしまうところから始まり、妹を人間に戻すことを目的に情報を集め、鬼を倒す組織・鬼殺隊に入り様々な鬼と対峙していく物語です。最初は妹と二人で旅を始めますが、鬼と対峙する内に共に旅をする仲間が出来ます。それぞれが強烈な個性を持っていて、飽きさせないキャラクターになっています。そのキャラクターたちが現実にもいるような人と重なり、想像力を駆り立ててくれるので応援したくなります。そしてその仲間とともに辛い困難を乗り越え、挫折し成長するところは見ものです。
私が最も面白いと感じ、かつ感動してこの作品を愛している要因が、日頃の自分が抱えている悩み等の励みになる言葉がたくさん出てくることです。その中でも私の心を打ったのは「一つ壁を乗り越えてもまた壁が出てくる」というセリフです。これを見た時今まで漫画を読んだ中で一番感動したのを覚えています。自分が経験した苦労、進行形で苦労していることへのやる気を駆り立ててくれるものでした。この作品を読むと自然とやる気に満ち溢れてきます。私個人は漫画をそこまで読むほうではないのですが、今までで一番楽しい、自分を奮い立たせてくれる等の経験が出来る漫画に初めて出会えました。