自由とは
主人公のマクマーフィーは、ある日オレゴン州立精神病院に入院させられる。彼は刑務所の受刑者であった。刑務所の強制労働を免れる為に、彼は狂人を装ったのだった。
病院内はラチェット婦長が患者に対して絶対的な地位を築いており、患者は彼女の管理下に置かれていた。婦長に対して盲目的に従うだけの患者達に、マクマーフィーは強い疑問と反発を感じる。
病院内の体制に反発する彼は、収容されている患者達に自由とは何かを伝えようとする。毎朝の決まった時間に開かれるミーティングで、婦長に促されてしどろもどろで自分の意見を言う患者達。マクマーフィーは、そんな彼らを見て、自分らしく思う事を伝えろと言う。
彼はこっそり看守に隠れて、患者達を外へ連れ出す。そして皆で、船で釣りに出かける。
彼は、自由とは何か、ただ黙って言いなりになっていては自由は得れない、自分たちで動く事が重要だと、皆に体を張って教える。
そんなマクマーフィーを患者達は当初訝しむが、次第に彼の魅力にはまっていく。彼の影響で、ふさぎ込みがちだった患者達にも明るい笑顔が戻った。
しかしこの事態を快く思わなかった病院側により、彼は強制手術を受け、植物人間になってしまう。
ラストは彼の意志を受け継いだ、仲間のインディアンが病院を脱出するのであった。