漫画『鬼滅の刃』
アニメ放送から、コミックの売り上げ数がうなぎ上りの『鬼滅の刃』、その魅力を今回レビューさせていただきます。
~『鬼滅の刃』の簡単なあらすじ~
時は大正時代、炭焼きで家族を支えていた主人公・竈門炭治郎が炭を売りに下山して家を空けたある日、家族は鬼に惨殺される。また唯一の生き残りであり、鬼と化してしまった長女・竈門禰󠄀豆子に襲われてしまう。必死で止めようとした炭治郎を救った鬼切の剣士・冨岡義勇の導きのもと、禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探すため、鬼切の剣士を目指すことになる。
~この漫画の魅力~
その1:わかりやすくシンプルな王道ストーリーと、繊細な感情表現
あらすじのとおり、話の大筋は良く言えば王道、悪く言えばありがちな少年漫画のストーリーですが、主人公や周りの個性的なキャラクターが背負う過去や複雑な人間関係、そして兄妹の絆が細やかに描かれています。
少年漫画の王道なストーリー展開と、大人になったからこそわかる人間臭さを織り交ぜた作品です。
少年も、かつて少年だった大人も楽しめる内容になっています。
その2:ハードな世界観とコミカルなギャグ
血で血を洗う殺伐とした命のやり取りが行われます。それ故ハードな表現も多々ありますが、コミカルなギャグシーンがちょうど良い中和剤となり、サクサク読める軽さも魅力の一つです。