人と鬼のお話
主人公炭治郎の家族が鬼に襲われ、妹以外鬼に殺される。妹だけは助かったが、鬼になってしまう。炭治郎は妹を人間に戻す方法を求め鬼を追い、やがて鬼殺隊という鬼を狩る部隊に入り、鬼を倒しながら人間を守り強くなっていくお話。
個人的には漫画雑誌を買ったらまず最初に読んでしまうくらい魅力的な漫画です。
この漫画の良い点は、キャラクター一人一人の過去にも触れ、こういう人物になっていったという過程を描いてくれるので、主人公だけではなく他のキャラクターにも感情移入しやすいことです。とても魅力的なキャラクターが多く登場します。
そして、味方だけではなく、敵である鬼の過去にも触れています。ただ強い敵を倒すといった漫画ではなく、悲しいことがあって鬼になってしまった人間との複雑な戦闘シーンには心を揺さぶられてしまいます。
単純に家族を殺した鬼たちを許さないから倒すのではなく、相手の心にも寄り添って戦う炭治郎の姿、そしてそれを支える周りのキャラクター一人一人の魅力が素晴らしい作品です。そして主人公である炭治郎が決して強すぎず、努力と心で強くなっていく姿も読み進む上で感情移入しやすい漫画です。