テイルズ オブ シンフォニア / Tales of Symphonia

テイルズ オブ シンフォニア / Tales of Symphonia

『テイルズ オブ シンフォニア』とはナムコから発売されたニンテンドーゲームキューブ用RPGゲーム。『テイルズオブ』シリーズの5作目である。人気の高い作品で、後に他機種へ移植されたり、OVAやドラマCD等幅広くメディア展開している。戦乱の元凶である邪悪な種族ディザイアンを勇者ミトスが封印した古代大戦から四千年後、復活したディザイアンによって再び世界は衰退の道を辿ろうとしていた。世界を救済する神子である少女コレットと共に、主人公ロイドはディザイアンを封印して世界を平和に戻す世界再生の旅に出る。

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テイルズ オブ シンフォニア / Tales of Symphonia
10

深く切なく美しいストーリーが魅力的な名作ゲーム

物語は幼少時に父と母を亡くしドワーフに育てられた主人公ロイドが、幼馴染のドジでおっちょこちょいだけど誰よりも優しい心を持つ少女コレットとずば抜けた頭脳を持ち常に機転の利く天才少年ジーニアスと共に、自分たちの暮らしている世界シルヴァラントが死の危機に瀕している事を知り、いつかのように豊かで平和な世界を取り戻そうと旅立つことから始まります。
旅を始める際、大人達から世界を再生する為に必要な鍵を握るとされる「マナの血族」であり、その中でも更に特別な存在である「神子」に選ばれたのがコレットであると知らされたロイドは「天使に転生すればこの世界は救われる」という言葉を信じて試練に立ち向かっていきます。しかし試練を乗り越えるごとに天使に近付いて行く彼女を見ながら湧き上がってくる疑問、少しずつ明かされるこの世界の仕組みに気が付いた時、少年は最も重要で、最も残酷な決断をしなければならない究極の場面に立たされてしまいます。

深く細かく丁寧に作り込まれたシナリオとキャラクターひとりひとりの設定や立ち位置は、テイルズシリーズの中で最もクオリティが高く、深く切なくそして美しい作品だと思います。何かを得る為には何かを失わざるを得ないという事実にあらがいながらも必死に向き合っていこうとする主人公の行動や言動には感動させられる事ばかりで、ほのぼのとしたやり取りを繰り広げる場面もあれば涙なしには進められない場面もあるオススメの作品です。