こんなにハマると思わなかった
ジャンプに掲載された第1話を見たときは正直「絵が苦手だ」というのが率直な感想でした。ジャンプの作品はポジティブに始まるものが多いですが、家族が死に、残された妹まで鬼になってしまうという限りなくネガティブなスタートを切ったところから他の作品との違いを感じました。
炭治郎の心理描写、物語の説明がとてつもなく多いです。私はその方が入り込みやすくて好きです。物語の中の組織図がシンプルでわかりやすいので読みやすいと思います。
ただ敵(鬼)を倒して強くなっていくという話ではなく、その敵にも過去があり考えがあり想いがあることが描写されているので、味方(人間)だけでなく別視点からも話に入り込めるのが良さだと思います。
あととにかくチョイスする言葉、擬音が特徴的です。そこでそんな言葉チョイスする?と思うのですが頭の中で喋らせてみると面白いんですよね。
主人公の炭治郎が近来稀に見るまっすぐな男ですが、このキャラは漫画ならではだなあと思います。現実にこんな真っ直ぐで頭の固い人いないだろうと思うのですが、炭治郎のような考えがあるということを思い出せる又は知れるいい漫画だなあと思っています。