コミュ障美人の周りで起こるハートフルな人間関係
ヒロインの古見さんは、コミュ症。コミュ障と書くと障害に思われるので症状の『症』の字を使ったのでしょう。そこになんのとりえもない(という設定の)只野くんが話しかけるところから話は始まります。
古見さんは話が苦手なので、何かを声に出して言おうとすれば「こ、こここここここここ……」と緊張で震えてしまします。そのためいつもノートを持参し、基本的に筆談で会話しています(ここでの古見さんの字がなんとも美しい)。
古見さんは絶世の美女で、只野くん含め作中の人物の多くは彼女と仲良くなりたい。古見さんの一番になりたいがために喧嘩が起こったり、偶然只野くんが古見さんに一番近づけて恨まれたりしますが、基本的にはみんな仲良しです。
さてこの只野くん。みんなには気づかれていませんが、とんでもない能力があります。それは、古見さんの言いたいこと・伝えたいことがわかるということです。
コミュニケーションが苦手な古見さんにとって、只野くんという存在はとても大きなものになります。それは『大切な友達』から次第に『気になる人』になっているようで、例えば下の名前で呼ばれたい、不意に彼のことを考えてしまう、などの欲求がところどころで出てしまっています。それがまた可愛くも美しい。
古見さんの美人なところ、そして只野くんのやさしさ、それに惹かれていく古見さんの可愛さ、全力でお勧めします。