ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は大森藤ノによる日本のライトノベル作品であり、本編小説のほかにスピンオフ小説、コミック、テレビアニメ、ゲーム、映画など幅広くメディアミックスを展開している。
本編では、主に少年ベル・クラネルが、迷宮都市オラリオの地下ダンジョンの攻略を描く姿が描かれる。憧れの冒険者アイズ・ベルシュタインに恋心を抱いたベル・クラネルは、女神ヘスティアの助力のもと一流の冒険者を目指す。ダンジョン攻略の過程で、1人、2人と増えていく個性豊かな仲間たちの存在や、ベルや仲間たちの絆、成長、葛藤が詳細に描かれていることも本作の特徴である。
また、タイトルの通りメインテーマは「冒険」と「恋愛」となっている。主人公・ベルを取り巻くヒロインの想いや活躍にも注目してもらいたい。
本作の大きな特徴として、レベルとステータスの存在がある。冒険を繰り返すことで主人公たちの成長が、ステータスという数字として読者にも理解しやすく提示されるのである。また、本作においてレベルを上げるためには、強敵を打倒するなどの「偉業」を達成する必要があるとされている。物語の節目で強敵と相対し、打倒し、レベルアップを果たしていく。

manmaikunのレビュー・評価・感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?
8

主人公が頼りないが優しくかっこいい

ダンジョンが存在する世界で、子供の頃に誰もが聞く物語の英雄に皆が憧れ、強くなるため、名声を得るため、富豪になるため、目的は違えど上を目指す街に誰もが飛び込んだ。主人公の少年もまた英雄に憧れ、かっこいいおじいちゃんに憧れ、冒険者になるため、一人オラリオに上京。冒険者になるためには、自分達の力を封印し、子供達(人間)と同じ生活をする神様に恩恵(アルカナム)を授からなければいけない。しかし、田舎から来た主人公-ベル・クラネルは戦いを学んできたことはなく、そんな弱いものを受け入れてくれるホーム(神+眷属の団みたいな)はどこもなかった。どのホームからもお払い箱にされ悲しみにくれているところに一人の神が手を差し伸べる。その神様は、神ヘスティア。一人も眷属のいない無名の神だった。アルカナムは慈愛。お金も何もないゆえにベルとヘスティアは廃墟のようなホームで貧乏暮らしをしている。ベルは駆け出しで弱く収入が少ない分、ヘスティアもバイトをし、なんとか食い扶持を得ている状態。そんな中、ベルはずっと英雄に憧れていてそれゆえにあるスキルが発動する。そこからどんどん成長行き、オラリオでその名を知らないものはいない、そんな有名人へとなっていく。
いろんなトラブルに巻き込まれたり、その可愛い風貌ゆえにいろんな女の子から好かれ、しかし、一番好意を向けている神様もまた奪われないように奮起したりと次から次へと笑っちゃうイベントが次々発生する、飽きる暇が来ない物語です。