キャラクターの多彩さに驚き、全米が泣いた…。
今までにこんなバレー漫画を見たことがあるだろうか。否!ないはずだ!!スピード感、じわるセリフ、キャラの濃さ、紙媒体が衰退しているこの時代に、こんなにも胸を熱くし、次のページが気になって早く見たいと好奇心を掻き立てる漫画に久しぶりに出会えたと思っている。
舞台は烏野高校バレー部。高校の名前もいかしている。主人公の日向翔陽は、主人公にありがちな低身長がコンプレックスで、ハイスペックのくせにその実力を生かしきれない、少し残念な少年。もう一人の主人公の位置にいる影山飛雄は、最近の子らしい少し変わった名前に、空気の読めない絡みずらい子だが、バレーセンスだけはずば抜けた10年に1人のキセキの世代のひとりなんじゃないかと思わせる少年だ。まるで陰と陽、戦隊ヒーローなら何も考えずに突っ込んでいく赤にいつも突っかかっている黒。こんな2人が手をとり点を取り、私の心を鷲掴みにして離さないのだから困っている。
2人以外のキャラ作りも完璧で、嫌いなキャラが一人もいないのも魅力の一つだ。試合シーンの白熱した、まるで映像を見ているかのような描写も素晴らしいが、推しキャラが必ず見つかるであろう多彩さにも注目してほしい。