心からオススメしたい
この映画、単純に楽しめなかった人も多いようで、ネットでの評判を観ると、「あそこのつじつまが合わない」とか「リアリティがない」とか結構細かい点を指摘している意見を目にしました。
確かに疑問が残る点も無くはないのですが、そういう点を吹き飛ばす素晴らしさがあります。
映画館で観ることを心からオススメしたい映画です。
個人的に最後まで疑問が残ったのが、三葉の入れ替わりの相手がなぜ瀧だったのだろうかということ。
三葉の家系に、入れ替わりの能力があるということは示唆されていましたが、入れ替わる相手が瀧だったのは、三葉が「東京のイケメン高校生に生まれ変わりたい」と願ったことから偶然に起こったことなのか、それとも映画では描かれていなかった瀧の母親が巫女的な能力をもっていたとかなのか。
もしかしたら答えは無いことなのかもしれないですが、いろいろと妄想してしまいました。
この映画ですごくいいなと思ったのは、田舎を美化していないところ。
たとえばアニメ映画作品でいえば、細田守監督の作品なんかは、すごく良いんですが、モヤモヤした感じが残るんですよね。
「いやいや、田舎を美化しすぎでしょ」と田舎出身の僕としては思ってしまうのです。
その点『君の名は。』では、田舎の閉塞性やなんかがしっかりと描かれていて、主人公の三葉の、「こんな田舎いやだ。東京に行きたい」という気持ちがすごく伝わってきました。
ちなみに物語の舞台はどうも岐阜の飛騨のあたりをイメージしているようです。