ダークソウルの原型
ダークソウルの方が知名度が高く、人気もあるけれど、前身であるデモンズソウルもオススメです。
ダークソウルシリーズと違い、デモンズソウルはスタート地点から「自分が進みたい面」を選択できる(ストーリ上進行出来ないところは除く)。初めから高難易度の面に行くこともできる。ただし死ぬ。
最初に選択する面は、チュートリアル的な面であるにも関わらず、敵が躊躇なく襲ってきて、何も出来ずに死ぬ人が大半であると思う。初めてプレイする人達の心を全力で折りにくるのが「死にゲー」と言われる所以である。
敵を倒すと、「ソウル」を集められる。一般的なRPGで言う所の「お金」に値するが、死ぬと全て失い、プレイヤーは面のスタート地点に戻される。
失われた「ソウル」は死亡した箇所に落ちているので、それを拾いに行くのであるが、拾う前にもう一度死んでしまうと、最初に落とした「ソウル」は消えてしまう。
敵の動きや位置を覚え、袋叩きにならないよう、慎重に進めていく必要がある。
ある程度レベルが上がったからと、簡単な面の雑魚に突っ込んでいくと、これまた袋叩きにあう。
キャラクターのレベルに依存せずに、いつまでもプレイヤーの力量が問われるのがこのゲームの最大の面白さだと思う。
キャラクターのレベルは「ソウル」を使用し上げることができるが、単純に「レベルが1上がった!」ではなく、自分であげたいスキルを選択してレベルアップしていくシステム。
簡単な単語に置き換えて説明すると、脳筋にしたいなら「力」と「HP」にソウルを振る。
魔法使いになりたいなら「魔術」や「MP」にソウルを振ると言った感じ。
色々なスキルを欲張ると、器用貧乏になるし、一箇所に振りすぎても、攻略上厳しいところが出てくる。
そんな時に救済措置になるのが、「オンラインプレイ」。
デモンズソウルでは、色々なオンラインプレイの形があるけれど、今は攻略についてのみ説明します。
攻略が難しいと感じたら、オンラインにつないだ状態で「助けて」的なメッセージをアイテムで地面にサインする。すると、それを見た別のオンラインプレイヤーがサインに同調して、自分の世界に現れてくれる(助けに来てくれたプレイヤーを白霊と呼ぶ)。
白霊はクリアまで一緒にプレイすることは出来ず、その面の「ボス」を攻略した時点で、自分の世界に戻っていく。
チャット機能はなく、キャラクターのジェスチャーのみで感情を表現できるため、オンラインに慣れてない人、チャットなどの馴れ合いが苦手な人にも、気軽にオンラインプレイができるところも、よく考えられていて面白い。
グラフィックも美しく、複雑なマップに矛盾や違和感がないところもすごいと思う。
必死でプレイをしていると、マップを考える時間などなく、とりあえず前に進むしかない。
進む中で、マップが繋がり(ここはここにつながっていたのか!)というところでも楽しめる。
ストーリーは正直、あまり重視されていないというか、勿論攻略目的はあるのだけれど、プレイヤーがそれぞれ妄想したり保管したりしながらするゲームであると思う。
なので、ストーリー重視の人には向かないゲームではある。
NPCもたくさん出てきて、それぞれのNPCの動きや思惑を推理するのも楽しみの一つ。
折れない心を持っている大人に勧めたいゲームである。