めぞん一刻 / Maison Ikkoku

めぞん一刻 / Maison Ikkoku

『めぞん一刻』とは、高橋留美子によるラブコメディ漫画。小学館『ビックコミックスピリッツ』で連載された。アニメ、実写映画、実写ドラマ、ゲーム、パチンコ・パチスロなどにもメディアミックスされた大人気作品。
時計坂にあるおんぼろアパート一刻館に住む世渡り下手な浪人・五代裕作と突然管理人としてやってきた美貌の未亡人・音無響子が織り成す恋愛模様を描く。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品。
高橋留美子独自のリズミカルでコミカルな展開が小気味いい作品である。

beat0804のレビュー・評価・感想

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

受け継がれるるーみっくワールド

らんま1/2や犬夜叉、つい最近まで放映していた境界の輪廻などを手掛ける高橋留美子の作品、めぞん一刻。タイトルなら知っている、という人も多いと思います。これ、現役小学生の娘が見てもハマる面白さです。

漫画とアニメでヒロインの女性の雰囲気やストーリーが若干違うのですが、まるでドラマを見ているかのような世界観。ハタチそこそこで書き出した高橋さん恐るべしです。
冴えない浪人生の五代くん、彼の住む一刻館に管理人として現れた音無さん。管理人さんにはソウイチロウという愛犬がいて、実はこの名前には深い意味があります。恋のライバルには爽やかイケメン、ちょっと抜けた女の子、一刻館の個性溢れすぎる住人達。一人一人のキャラクターが良い意味で濃く、最終話に到達する頃には結構な人数が出てくるんですが、みんな主要メンバーで物語に外せないんですよね。
長編ストーリーにありがちな中だるみも大して感じません。代わりに五代くんや管理人さんの心情や行動にヤキモキする事も多いのですが、これも高橋作品の醍醐味。そのあとに進展があったりすると思わずニヤついてしまいます。携帯のない時代、連絡一つで物語が二転三転。でも見ていると人との繋がりに心が温かくなりこの時代が懐かしく羨ましいと感じてしまいます。
ストーリーが五代くんの浪人編、学生編、就活編と大きく分けて展開するのですが、アニメ版のクールごとに変わる音楽がとにかく素晴らしい。アニメにこんなドラマの主題歌のような曲でいいの?と思ってしまいます。声優さんも豪華なので、製作者側も気合い入ってたのかな、と(当時の方が予算的にも余裕があったのかもしれませんが)。よく管理人さんの台詞(私より一日長く〜というもの)が名シーンとしてあがっていますが、これは是非最初から見て頂いた上で見てほしいです。総合としてはサクサク見れるアニメから入るのがオススメです、そしてよりディープな描写の漫画でるーみっくワールドを二度楽しんで頂きたいです。