何度読んでも泣く
これ以上の少女漫画には出会えないと思ってる。
主人公は元気いっぱい天真爛漫の高校生・翠。恋や友情、進路に悩み、傷つき、それでもいつも明るく笑顔を絶やさない彼女は健気で、時々痛々しくなるくらいだ。印象的な場面はいくらでもあげられるが、一つ上げるとすれば、彼女との関係が曖昧なまま海外へ飛び立ってしまった恋人・晃からの電話のシーン。その前のシーンで、晃への思いがこみ上げてしまい、後輩や友人たちの前で涙をながしてしまう彼女。気を使わせまいと先に帰ると家の電話が鳴るのだ。正直、その泣いてしまった所から私も泣いている。もうやめて、晃。翠が限界だよ、と。そのタイミングで鳴る電話が晃からだった時の衝撃と安堵。良かった、これで翠がまた笑ってくれる。と翠以上に涙腺崩壊してしまう。泣きすぎてページが進まず、いつもそこで一旦休憩を入れるハメになる。矢沢先生に、泣き殺されてしまうのではないかと思えるくらい。また、彼女を取り巻く周りのキャラもそれぞれ愛すべき人物ばかり。名言と呼ばれるセリフが数多くあるのも、主人公以外のキャラにファンが多いのもこの漫画の特徴ではないだろうか。大人になった今でも、何度でも読み返したくなる。そして、また号泣する。