脇役が脇役じゃない
こんなにも豪華なキャストの映画なかなか無いです。
舞台はホテル。連続殺人の犯人を追いホテルマンとして潜入捜査をするキムタク。そこには毎日のようにクセのあるお客様が来ます。一見、何もないように見えてもそれぞれ事情のあるお客様。凄いのは役者です。10分も登場しないクセのあるお客様を豪華な主役級の役者さんが演じています。豪華すぎるので「絶対に後から再び出てくる」と思っていたのですがそれっきりでした。
潜入捜査をしているのですからもちろんサスペンスです。もちろん犯人を追っています。そのはずなのですがなかなか事件が進展しません。最初は嫌々潜入捜査をしていたのですが、いつの間にかキムタクはホテルマンとして立派になっていって刑事らしさが薄れてしまっていました。それでも、面白いのが凄いです。
バリバリのサスペンスではなくヒューマンドラマ寄りでした。もちろん最後には犯人がやって来ます。犯人の正体には驚きましたが、もう少し掘り下げてほしかったです。上手くトリックはされていたのですが最後に簡単に片付けてしまった。という印象が残ったのが少し残念でした。これまでにはない少し変わったサスペンス。東野圭吾らしくておススメです。