厳しく優しい、鬼退治の物語
「鬼滅の刃」は、少年ジャンプの漫画です。
時は大正時代、主人公は家族想いの炭売りの少年。父亡き今、母と6人兄弟の貧しいけれど幸せな生活は、ある日突然崩れます。鬼に家族を殺され、ただ一人生き残った妹・禰豆子は鬼に変えられ……。
彼らを救ったのは、鬼を狩る組織「鬼殺隊」の隊士・冨岡さん。主人公の炭治郎は家族の仇を討つ為、また妹を人間に戻す為、鬼殺隊に入ります。
全ての鬼の頂点に立つのは、鬼舞辻無惨。隊の仲間や先輩も皆、鬼に身近な者を奪われた者ばかり。
それぞれに鬼を憎み、戦う理由を持っています。
しかし鬼も、かつては人間だった者たち。斬られて死ぬ瞬間、人間だった頃の自分を思い出します。
鬼になった瞬間、家族や恋人を食い殺していますが……。鬼の罪を憎み倒しながら、彼らの悔いに寄り添う炭治郎。したことは許されなくても、鬼もある意味で、被害者なのです。特に炭治郎の妹は、人を喰わない鬼ですし。
人と共に鬼と戦う禰豆子は、新たな希望になるのか。そして彼女を、元の人間に戻すことが出来るのか。
主人公の同期や上司など、魅力的な人物がたくさん登場します。シリアスな中にギャグあり、恋あり、友情あり。絵も素敵で、オススメな漫画です。