天使なんかじゃない / 天ない

天使なんかじゃない / 天ない

『天使なんかじゃない』とは、漫画家矢沢あいによる少女漫画である。『リボン』(集英社)という雑誌において約3年連載されていた。この漫画は、創立されたばかりの新しい高校の生徒会を舞台にして、生徒会役員に選ばれた高校生たちの学園生活や友情、恋愛模様を描いた作品となっている。主人公の冴島みどりは、キャラクターの設定として、ポジティブ元気な行動力のある女の子。読者の中には、まさに理想の高校生の姿としてとらえられ、人気が高い。彼女は、絵の才能があり、自ら美術部を発足させるなど、行動力もある。須藤晃と恋人同士で、彼らのやりとりがティーンエイジャーだけでなく、大人の女性にも、幸せ感や切なさなど、恋愛におけるあらゆる感情を湧きおこさせ、ファンからは、ストーリーの展開に対する支持も強い。この作品は、漫画家である矢沢あいの出世作で、小説家もされている。聖ヶ丘という町が作品の舞台となっていて、ファンにとっては「聖地」となっている場所である。須藤ザウルスという須藤晃をモチーフにした、マスコットキャラクターも人気を博した。

refuesのレビュー・評価・感想

天使なんかじゃない / 天ない
10

青春の全てが詰まった名作です

言わずもがな有名な作品です。発売からもう25年以上経つ作品だけど、未だに読み返してしまいます。自分もこういう学生生活を送ってみたかったな、というのが詰まっています。バイクで2ケツとか、好きな人と同じ委員会とか、両想いなのにうまくいかない感じとか、大人になった今でも羨ましいです。大人になったから羨ましいのかな?
主人公の翠が素直で元気で可愛くて、でも綺麗な気持ちだけじゃないっていうのが等身大の女の子に近い感じがして好きです。途中、晃以外の男の子になびいてしまうけどそれもまたリアルに近いんじゃないかなと。
晃は本当にいい男。翠のことを考えているからこその別れだったり、読んでいて本当に切なかった。要所要所の晃からの翠に対する言葉には本当に泣かされました。あと、こんな風に想われたいっていう気持ちがすごい湧きました。晃に恋した読者は多いはず。
その他の登場人物もみんな魅力的で、嫌なだけの悪役が一人もいないのがすごい。それだけそれぞれのキャラクターの背景が描かれているのだと思います。個人的にはマミリンが大好きです。
歳をとったからか学生ものの恋愛漫画にあまりハマれなくなってきたのですが、天使なんかじゃないは未だに楽しく読める作品です。多分これからも読み返す大好きな作品です。