七つの大罪 / The Seven Deadly Sins

『七つの大罪』とは、2011年52号に読み切り掲載され、その後2012年45号から2020年17号まで『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された、鈴木央によるハイ・ファンタジー漫画である。コミックスは全41巻刊行され、累計発行部数は3,700万部を超えた。
物語は、アーサー王伝説の前日譚として位置付けられ、様々な種族がまだ分かれていなかった古代のブルタニアを舞台に、7人の大罪人で組織された騎士団「七つの大罪」の戦いを描いている。
2015年に「第39回講談社漫画賞」の少年部門を受賞した。テレビアニメは2014年10月から2015年3月まで第1期、2018年1月から6月まで第2期、2019年10月から2020年3月まで第3期、2021年1月から6月まで第4期が放送された。また2016年8月から9月にかけて、テレビスペシャル『七つの大罪 聖戦の予兆』が放送された。メリオダスの声を梶裕貴、エリザベスの声を雨宮天、ホークの声を久野美咲が担当した。

sionのレビュー・評価・感想

七つの大罪 / The Seven Deadly Sins
7

アニメ『七つの大罪 戒めの復活』

漫画『七つの大罪』のアニメ化作品であり、主人公メリオダスの出自、宿命に関わる部分が明らかになります。メリオダスが魔神の王にもたらされた呪いによって、視聴者がハラハラさせられるという点に、このアニメのスペクタクル的意義が集約されています。
作品としては原作を上手くまとめたなという感はありますが、ところどころカットされているシーンがあるので、原作そのままを知りたいという人には不向きです。特に最終回のあたりでカットが顕著になり、その最終回がいささか駆け足の展開になってしまっています。
ただ、小物キャラの小物な部分、セクハラキャラのセクハラぶりなど、そういうところは自主規制せずに忠実に再現しているので、雰囲気をそのまま楽しみたい場合は悪くありません。
個人的にはエリザベスの出自が女神の生まれ変わりであるという設定は「ベタだな」と思いつつも、そういうベタさが原作者の鈴木央の得意分野で彼の作品の魅力なのだと評価もしています。女性キャラクターのビジュアル、プロポーションで視聴者を惹き付ける手腕も原作者の腕前であり、健全さを失わない程度のビジュアル、プロポーションに調整するのは流石にプロの腕前と言ったところです。