戦闘シーンは一見の価値あり
2018年10月から12月にかけて放送されたTRIGGER制作のアニメ作品で、1993年に円谷プロで制作放送された特撮ヒーロー作品「電光超人グリッドマン」を原作としています。
記憶喪失の高校生・響祐太は、ある日、古いパソコンの中に宿る「ハイパーエージェント・グリッドマン」と名乗る存在と一体化し、街を蹂躙する怪獣と戦うことになります。
本作はかなり原作のグリッドマンを意識した要素が多く、グリッドマンの声が原作と同じ緑川光氏と同じなのもさることながら、武器となる「アシスト・ウェポン」との合体で姿を変えるといった要素も継承されていますが(その際各アシスト・ウェポンに人間の姿も与えられてるのがアニメ的になっています)毎回の怪獣との戦闘シーンも明らかに特撮を意識した演出が多く、これにより普段アニメを見ない特撮ファンからも注目される形となりました。
また、当初こそタイトルだけ共通している別世界の物語かと思われましたが、ストーリーを追う毎に特撮版の続編だったことが明かされ、ファンを驚愕させました。
かつての特撮版は来るコンピューター時代を先取りした内容で(怪獣がコンピューターウィルスのような存在でした)、今ほどネットが流通していない時代ゆえに早すぎた作品と称されましたが、本作の謎が明かされたとき時代が遂にグリッドマンに近づいたんだなと感じました。
旧作のファン的には美少女キャラを持ち上げすぎな感じが少々気になりましたが(苦笑)戦闘シーンに関しては一見の価値ありです。