主人公の心の美しさに涙
心優しい少年・炭治郎が、鬼になった妹を元に戻す為奮闘する少年漫画です。
なんと言っても見どころは、主人公である炭治郎の心の美しさです。頑固で優しくて真っ直ぐな炭治郎は、人を喰らう鬼に対しても情をかけます。これ以上犠牲者を出さないためにも、炭治郎は鬼を倒し続けると決意していますが、決して鬼の命を軽んじているわけではありません。ここが炭治郎の素晴らしいところだと感じます。
勧善懲悪の話ではあるのですが、どれだけ卑劣な敵に対しても優しさを持ち合わせる炭治郎のお陰で、鬼をただの悪者のまま終わらせていません。もちろん読者から見れば鬼側の事情もわかるので同情することはできるのですが、何も事情を知らない炭治郎がどうしてここまで考えてやれるのだろうといつも感動してしまいます。
他にも、個性豊かなキャラクター達もこの漫画の魅力の一つです。仲間である少年・善逸は、普段はヘタレの女好きですが、いざという時はやるかっこいいキャラクターです。もう一人の仲間、伊之助は、普段は猪の頭を被った変人ですが、実はその素顔は超美少年というギャップを兼ね備えています。シリアスな展開も多いですが、仲間たちと繰り広げられる話の中にはギャグもふんだんに盛り込まれていて、思わず笑ってしまうような場面も数多くあります。