現実と映画
私はこの作品を見るまでは、ミュージカル映画に対して全くと言っていいほど興味がありませんでした。今まで見たのは「サウンド・オブ・ミュージック」といった名作でしたが、この「ラ・ラ・ランド」は名作の中の名作といった感じで久々に映画の中に引き込まれるという感覚に陥りました。
この作品は高速道路から始まります。あの冒頭のシーンは、現実の世界から映画の世界へと引き込まれるような迫力でいきなり度肝を抜かれました。
そして、この作品の素晴らしいところは撮影方法にあると思います。冒頭のシーンや途中のパーティーなどのシーンではノーカットで撮影することにより、他の方法では表現出来ない独特の世界観に浸ることができます。
さらに、この作品ではあたかも現実のようなリアル感のある人間関係を表現しています。そこにサウンドが加わることにより、より観客に登場人物の心情が伝わります。ここで私はミュージカル映画にいい意味で裏切られ、ミュージカル映画の見方が変わる瞬間となりました。賛否両論ありますが、私はこの作品のラストにはとても心を打たれました。あのシーンでは人生そんなあまくないとおもい人生の教訓にもなりました。
この作品は一回でも見ておくことをお勧めします。