リメイク作品、グリッドマン
2018年最も偉大な作品はトリガー制作『SSSS.グリッドマン』であることに疑いの余地はありません。
『SSSS.グリッドマン』は、かつて放映されていたテレビ特撮作品『グリッドマン』のリメイク作品です。この作品の特徴は、怪獣特撮ものの流れを汲んだロボットアニメのフォーマットにそって作られた、オーソドックスで近年ほとんど見られなくなった形態である物語であるにもかかわらず、今の若者世代の感覚をふんだんに取り入れ敷居を下げ門戸を開くことでSNSで今爆発的な話題を呼んでいるということです。
これほどまでに話題となったロボットアニメなど1995年の新世紀エヴァンゲリオンまでさかのぼる必要があります。そしてトリガーというアニメスタジオはその立ち上げにかかわったメンバーのほとんどが正に新世紀エヴァンゲリオンを作ったアニメスタジオ、ガイナックス出身であることを考えると、20年後もその伝統が受け継がれていることに感動を覚えます。日本の古き良きリミテッドアニメーションを継承しつつ、3ⅮCGを用いた現代の流行もとらえたハイブリッドな新時代の映像作品であるグリッドマン。高校生の素朴な日常にもフォーカスし、痛烈な社会風刺としても読み解くことができるグリッドマン。これほどの作品を見ないのは損です。一人でも多くの人にグリッドマンを見ていただきたいです。