これは原作の良さなのか?リメイクの勝利なのか?どちらにせよ文句なしの名作映画。
ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル(ああ無情)」を原作としたミュージカルの映画化。こういうのを三次制作というのでしょうか。元作品がどちらも名作なので、この映画も外れようがないと思って観に行きましたが、期待以上の出来でした!
「夢やぶれて」「オン・マイ・オウン」「民衆の歌」といった名曲は、曲そのものもそうですが物語のヤマとなるシーンに使われていて余計に印象的。特に何度も繰り返し歌われる「民衆の歌」は感動で涙が止まりません。TVで放送されたのを録画して何度も見返してますが、その都度泣く自分…。本当にいい映画って、何回観ても良いものなんだなぁと思いました。
「レ・ミゼラブル」の映画化は2回目らしく、私は前作を見ていません。ですのでこの映画独自の良さと言っていいのかはわかりませんが、ミュージカルにありがちな「唐突に歌が始まり、終わったら普通の劇に戻る」といったことがなく、終始登場人物が歌い続ける一つの音楽作品になっています。
ジャン・バルジャンとジャベール警部の剣闘シーンでは(ここ大好き!)、歌い手同士の掛け合いが見事に演技に取り込まれており、最後まで違和感なく観ることができました。ミュージカルという作品の性質上字幕版しかありませんが、吹き替え派の人も是非一度ご覧ください!