付箋と付箋回収の嵐
主人公虎杖悠仁が最初は純粋に周りの人間を助けようと努力するが何度も困難に遭遇し、心持ち・覚悟が決まっていく成長の過程が細かにすべて描かれており、まるで自分が体験したかのような気持ちとなる。また表現力豊かなストーリーもさることながらキャラ一人一人の感情が垣間見える表情演出がとても良い。
付箋貼りが多くいろんなところに付箋があり物語後半になるにつれ徐々に回収されていくため読む手が止まらない。一部回収しきられない付箋があるものの最終回と完結してしまっているため次回作への期待が膨らむ。
物語を通しシリアス展開が多く物語としては重めな印象だが、重シリアス展開前にはネタ回、ほんわか回が挟まれるため、それも込みで物語に落差が生じ感情移入しやすい点となっている。
※ネタバレ
最終盤五条悟VS宿儺の戦いではこれまでの呪術に関する説明や知識が出てくるため、かなり頭を使いワンシーンごとに重要なシーンとなっているため見逃し厳禁。また確定勝利の演出からどんでん返しがかなり多いため、原作を追っているときは気を抜けない状況で見ることとなる。
五条悟VS宿儺戦の後の物語では状況がかなり繰り返され緊迫している状況はかなり伝わってくるが逆に単調となるため残念だった。