NANA / ナナ

NANA / ナナ

『NANA』は、漫画家矢沢あいによる人気を博した少女漫画である。この作品は集英社の『Cookie』という少女漫画雑誌で連載されていた。完結しておらず、漫画家の療養のため休載中となっている。ストーリーの展開は、東京に住んでいる彼氏を追いかけて上京する主人公の小松奈々と、プロのミュージシャンを目指して同じく東京に向かう大崎ななという同じ名前を持つ女の子が出会い、友情や恋愛、挫折や成長をしていくというもの。小学館の漫画賞を受賞した作品で、累計発行部数は5000万部を超えている。映画やアニメ、CD作品だけでなく、世界各国の言語に翻訳されて、世界の町の本屋でも目にするほど広く展開されている。
メインキャラクターが二人存在するかたちだが、性格は対照的に描かれている。ファンの間では、小松派と大崎派にわかれることもあるが、共通項としてあげるならば、どちらもおしゃれで、ファッションセンスが良い。映画では、BLACK STONESとTRAPNESTというバンドが物語の要素となっており、中島美嘉や伊藤由奈らの実力派歌手が起用され、少女漫画からの映画という枠には収まらない音楽性の高い作品になっている。

shirt_a_のレビュー・評価・感想

NANA / ナナ
10

伝説の漫画、NANA

累計発行部数5000万部突破、21巻まで発売されましたが2009年に作者である矢沢あいさんの体調不良を理由に休載、その後再開されておらず…。
まさに「伝説の漫画」となったNANA。
同い年で同じ名前の2人の女の子が運命的に出会い、2人の人生が交差しながら物語が進んでいくという展開です。
内容はさることながらプロローグ、セリフすべてが名言だらけで、人生のバイブルとしている読者が多数。
誰もが胸に秘めているであろう孤独感や虚しさ、醜さ…。
リアルでは決して誰にも吐き出せないさまざまな感情を、漫画の中で2人のNANAが吐き出してくれる。作り話の域を超え、現実に起こっている出来事なのでは?と錯覚してしまうほどのリアルさがこの漫画の最大の魅力です。
連載休止となってから長い年月が過ぎましたが、NANAの人気は色褪せていません。
復活を待ち侘びる声が後を経たない一方で、それぞれが想像する形で完結させた方が良いのでは?という声も多く、「NANA論争」はいまだ続いています。

ストーリー、登場人物のビジュアル、長期に渡る連載休止。
そのすべてが伝説となっているNANA。
世代を超え、日本が残る「伝説の漫画」として受け継がれていくのだと思います。