何ものかになりたいハングリー精神強めな私に刺さった映画
この映画を観て、「死」を意識した。何ものかになりたいけど行動を起こせずにいる人は多いのではないだろうか。この映画はそんな人の心を動かす、勇気を与える力を持っている作品だと思う。
私たちは本当にやりたいことがあっても周囲からの視線を恐れて我慢してしまうことがある。「失敗したら恥ずかしい」「周りから変な人と思われてしまう」など不安に囚われることもあるだろう。しかし、この作品の主人公であるフレディ・マーキュリーは「俺が何者であるかは俺が決める!」と決意し、彼にとって生きづらい社会の中でも全力で人生を突っ走った。もちろんずっと順調だったわけではなく、フレディにとってドン底のシーンもある。観ていて辛くなるくらいに底辺まで落ちてしまう。そんな中エイズにかかり、さらに希望を失ってしまった。だが彼は一念発起する。刺さる場面ばかりだが、ラスト21分間でライブパフォーマンスではズブズブととどめを刺された。何度聞いても鳥肌が立ちまくり、涙腺が緩む。
クライマックスの1曲目はいきなり「Bohemian Rhapsody」。フレディはピアノに乗せて「死にたくない」と歌う。この時フレディは何を考えて魂を叫んでいたのか、考えずにはいられない。