堕姫を演じる沢城みゆきさんの期待以上の演技に感動
元々原作ファンでございまして、特に作中に出る上弦の陸の鬼・堕姫は絶対沢城みゆきさんの声で演じてほしいと願っておりました。
公式サイトでの予告で沢城さんのお声とともにキャストの情報が解禁された時は、もう感無量でございました。
アニメ放送では最初の登場では蕨姫花魁という化身の姿で登場し、妖艶且つ身勝手な性悪さを見事に声で演じて、余裕のある怖さを視聴者に植え付けました。
そして物語が進むにつれて、禰豆子との格闘シーンではそれまであった余裕のあった姿は徐々に焦りを見せ始め、音柱・宇髄天元に頸を斬られて止めを刺された時は、妹ボイスで甲高く泣く演技は鳥肌ものでした。
終盤ではもう1人の上弦の陸の鬼で堕姫の兄でもある妓夫太郎の登場も相まって、余裕を見せながらも実際は兄に甘える可愛い妹の一面も見せながら、鬼殺隊との長い戦いを見せて下さいました。
最後に鬼殺隊の頸を妓夫太郎とともに斬られた際、それまで慕って甘えていた兄のことを悔しさと怒りに任せて思ってもない罵倒をして泣くシーンには、大変涙するほど感動しました。
序盤の蕨姫花魁としての怖さ。
中盤の堕姫としての強さ。
そして人間時代の梅としての兄に対する健気さを沢城さんは見事に演じて下さり、遊郭編はとても印象深い名作になりました。