高校生必読!青春を全身で体感する1冊
内容を読みながら楽しんでいただきたいので、ネタバレは無しでレビューさせていただきます。
本作は2006年公開の同名映画の原作でもあります。
夜のピクニックは、「歩行祭」と呼ばれる全校生徒が24時間かけて80kmもの距離を歩くイベントを題材とした物語です。
登場人物には、それぞれ秘密にしている事や、複雑な人間関係、そして、さまざまな思惑、多くの恋心があります。登場人物の誰もが、この「非日常」といえる歩行祭を利用して、それぞれの思惑を実行に移そうとするのです。
高校生ならではの多感で多彩な感情や、気持ちのすれ違いに心がときめくシーンも多く、物語が進み、終盤に向かえば向かうほど加速する展開に、皆さんも時間と心を奪われてしまうでしょう。
また、物語だけでなく、個性豊かな登場人物からは多くの名言が生まれており、恐らく少なくとも最低ひとつは、皆さんにとっての「人生の中の大事にしたい言葉」が得られるのではないかと思います。
多くの皆様に読んでいただきたい中でも、特に高校生に読んでいただきたい理由は、私自身が実際に高校生の頃に読んでおり、多くのプラスの影響を受けたからです。大人になった今でも人生の中で大事にしたい言葉として、多くの言葉がポジティブに効力を発揮しています。
ページ数は300ページを超える長編ではございますが、世界観と内容に没入することは間違いないと思います。是非ともご一読してみてはいかがでしょうか!