迫力満載なアクションと見事な剣術そして家族愛
世界的に大ヒットして人気を誇る「鬼滅の刃」。この作品は大正時代を舞台としていながら時代を感じさせない風貌、個性的な登場人物などの特徴を持っている。しかしそれだけでは大ヒットまでいかないだろう。ではなにが大ヒットにつながっているのだろうか。それはテレビアニメや映画での迫力満載のアクションと見事な剣術の表現がうまく観ている人に刺さっていることである。例えば主人公の竈門炭次郎の技である「水の呼吸」と「ヒノカミ神楽」で例をあげると、水の呼吸なら刀を振るうと共に剣に水が纏い、現実では水は出ていないが、流れる水が描かれている。そしてヒノカミ神楽は剣に炎を纏い、まるで炎が剣に呼応して踊っているのかの如く華麗に動いている。また技を出すまでに素早い太刀捌きも世界観に引き込まれ人々が夢中となる要因とも考えられる。
しかし、この作品の魅力はそれだけではない。
家族を鬼に亡き者にされ、妹を鬼に変えられた主人公の炭次郎が妹を元に戻そうと奮闘するが、途中で様々な困難に見舞われる。その困難を救ってくれるのはいつでも亡き家族の支えであった。絶望に立たされ、困難な出来事が起こっても誰かが見ていて救ってくれる。絶望から立ち上がる方法を導いてくれているようにも感じられる。
是非観ることをおすすめする。