ストーリーは可もなく不可もなく
第一印象は、「呪術が出来る事の範囲が良く分からない」でした。瞬間移動が出来たり、空が飛べたりするようです。魔法か超能力に匹敵するのかな?
主人公の虎杖悠仁は、急に気持ち悪い呪物に襲われても冷静だし、即断即決で躊躇わず自己犠牲で人を助ける。正直、現実味の無い性格の設定で、全然共感できない人物です。他の人物はまぁまぁ個性的ではありますが、全体的に人物の人間性の掘り下げや作り込みが足りない気がします。
製作のMAPPAさんは、さすがです。人間の動きの描写が美しく、カメラワークがハリウッド映画みたいな構図でセンスが良くて見ごたえがあります。
毎回OP・EDの楽曲も良いですが、それに合わせた映像がとてもカッコいい!毎度センスの良さに感服します。MAPPAさんがアニメを作っていなかったら、この漫画のアニメ化も、もう少しつまらないと感じていたかも知れません。
ストーリーが悪いわけではないけど、設定が「呪いで戦う」という目新しさ以外は、今まで山ほどあった冒険活劇のヒット作とそこまで差はないかなと思いました。MAPPAさんの手腕を見て、作品の見せ方の大事さを痛感しました。高校の制服とか、オドロオドロしい感じが、海外でもウケそうな気がします。