原作漫画ではなくアニメで観るべき作品
コロナ禍下で流行り、今や知らない人はいない作品。でも、コロナ禍以前からアニメ観てた人間からすると、「え?何で一般人にまで流行った…?」という印象。しかも、東京MXで細々と放映されていたのに、流行ったらフジテレビがかっさらっていった、業界の意地汚さを見たような作品ですが、作品に罪はない!
ストーリー自体は今までもどこかで誰かが描いてきたような冒険活劇だし、主人公が謎に他の面子よりスペシャルな特性秘めてる辺りも今までにどっかで見たような展開。
ただし特筆するならば、描写が美しい。特に戦闘シーンの美しさ、表現の工夫は見事。炭治郎の剣が水飛沫をあげてうねる。剣技をこんな風に表現する方法があったのか。善逸が眠りながら放つ霹靂一閃。「いや、酔拳かよ!」と突っ込みつつも、四方に散らばる雷の美しさ。原作漫画は、絵自体も漫画の展開もカクカクしてて見づらい。人の動き、戦闘シーンの流れるような展開。これはアニメの方が遥かに分かりやすく、美しく、面白い。製作会社のufotableさんの、原作の理解度と表現力の高さに脱帽です。あれから映画やいくつかのシーズンを経ましたが、回を追う毎に表現力が上がり、「まるでハリウッド映画?」と思うような出来映え。是非ともアニメで楽しんで欲しい作品です。