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一読の価値ありの漫画
漫画家を題材にした、漫画です。ある意味メタ的ですよね。漫画家志望の青少年には良い作品だと思います。一方、一般の読者には、なんだパターンなんだなと、そう見えてしまう感は拭えません。
やれバトルだ、トーナメントだ、学園祭だ、と。結局、バトルが面白いんですよね。
冒険後の純文学的な『葬送のフリーレン』ですら、バトルは見ものですから。もっと、新しいパターンはないものでしょうかね。
それを生み出したら、きっと歴史に残ることでしょう。
文学批評理論でいえば「作者の死」にあたります。もはや新しいものはなく、共時的・通時的に必然として書かれたものに過ぎず、作者という権威は終わっているという意味です。
映画にもヒットの法則は存在するらしく、脚本家のストライキは記憶に新しいです。
なんでもかんでも構造的になってしまい、閉塞感の拭えない感があります。
話は戻り、逆に漫画家志望であれば、こんなに参考になる漫画は存在しないのではないでしょうか。
今はクリエーターが全盛の時代と言っても過言ではありませんが、そういう世の中をつくった要因の1つと言えそうです。時代を作った価値ある漫画なので、一読の価値アリです。
漫画家志望であれば、なおさらでしょうね。
筆者は、漫画家志望ではないのですがね。