ユニークな登場人物
とにかく登場人物のキャラが濃い。登場人物一人ひとりにストーリーがあるため感情移入しやすい。そのキャラクターの過去や心情にフォーカスされたシーンは、かなり涙を誘われる。また、それだけでなくどのキャラもかっこいい一面を必ず持っているため、魅力的に感じられる。
また、主人公サイドの鬼殺隊側だけでなく敵の鬼側にも同じことが言えるため、鬼側のキャラクターにもファンが多いというのが『鬼滅の刃』の特徴と言える。代表的なのが上弦の参である猗窩座だ。彼が鬼になった経緯などを知って好きになったというファンは少なくないだろう。
また、主人公周辺以外のキャラクターに魅力が多いのもこの作品の特徴の1つだと言える。代表的なのが炎柱の煉獄杏寿郎だ。社会現象とも呼べるべき人気を博した『劇場版鬼滅の刃無限列車編』は、主人公の竈門炭治郎よりも煉獄杏寿郎にフォーカスされた作品であると言っていいと私は思う。実際、『劇場版鬼滅の刃無限列車編』を見て、煉獄杏寿郎のファンになったという人はかなり多かった。他にも、柱一人ひとりや、主人公である炭治郎の周辺を取り巻く人物全員に見る人が心を動かされるような設定が多くなされているため、全部読んで損は無い作品だと思う。