伏線回収の塊と言って過言ではない映画!ホテル内での犯人捜し
先日、東野圭吾さん原作、マスカレードシリーズの『マスカレード・ホテル』の映画を拝見しました。東野圭吾さんの作品といえば、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』やガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』など、映画化された作品は特に面白い印象があり、まあまあ期待して見始めました。全部見終えて第一の感想としては、「伏線回収の塊だったな!」といった感じです。
長澤まさみ演じる主人公、山岸尚美は優秀なホテルマンで潜入捜査にきた刑事の新田とコンビを組み、事件解決を目指します。2人でホテルマンをしていると、いろんなお客様が来ていろんなプチ事件が起きます。「この人が犯人か?違った。じゃあこの人か?また違った」という感じで、なんだなんだと東野圭吾ワールドに翻弄されてしまうのです。しかし実は、そのプチ事件が起きるのには全部意味があって、最後に全部が繋がってとーってもすっきりします。絡まった糸がほどけるようにとよく言いますが、絡まった糸がほどけてピンと伸びたというほうがしっくりくるかもしれません。
実は犯人は1度プチ事件を起こしたうちのひとりで、そのときから怪しさたーーーっぷりなんです。だけどなんとプチ事件は1度ちゃんと解決し、その時点では犯人に対しては「なんだめっちゃいい人やん!」と感じてしまうのです。ここが結構面白くて、怪しいところから誤解が解けて信頼を得た人って結構信頼できてしまうから、「やっぱりお前だったんかい!」の衝撃が倍になっており、最後までハラハラドキドキでした。
他にも細かい伏線がいっぱいあって総じて面白かったです。あと、長澤まさみさんのスタイルがとってもよかったです。