斬新かつ心温まるストーリー
魔王を討伐した勇者パーティーの一員、フリーレンが魔王討伐後の世界をもう1度旅しながら、仲間と過ごした”たった10年(長命種のフリーレンにとってはわずかな時間)”が、実はかけがえのない貴重な時間であったことに気付いていくという話です。
長命種のエルフであるゆえに1000年以上を生きるフリーレンは、勇者パーティーのメンバーをはじめ、そのほか多くの人の死を見送ってきました。そんな孤独な身の上になるフリーレンのため、勇者パーティーのメンバーはフリーレンに弟子を託したり、銅像を残したりと実体を残してくれていました。フリーレンは新しい仲間となったパーティーメンバーの弟子たちとの旅を通して、心優しい勇者パーティーのメンバーたちとのふざけ合いや何気ない会話を思い出し、人の心の動きに関心を持つようになっていきます。
敵とのバトルシーンが少なめでハラハラドキドキすることはほとんどありませんが、淡々と進んでいくストーリーの中で描写される、思い出のひとコマひとコマに温かさと切なさが込められており、思わず涙すること間違いなしです。
またギャグ要素もあり、笑えるポイントがいろいろなところに散りばめられているので、観ていて退屈しないのも好ポイントでした。