心が温まる親子の物語
バケモノの世界に迷い込んでしまった人間の子供の蓮(バケモノの世界では、九太)と、ぷー太郎の熊徹の物語。
人間の世界では母を亡くし、父も行方不明のため行き場を無くした九太は、熊撤の弟子として一緒に暮らすようになる。
最初は意見が食い違い喧嘩ばかりの二人だったが、次第にお互いを尊敬するようになり、師弟関係を超えて本物の親子のような関係になっていく。
バケモノの世界では「人間だから」という理由で差別されていた九太だったが、熊撤と特訓を重ねるうちにどんどん強くなったため、バケモノたちに溶け込むことができた。
しかし、九太は青年になるにつれ人間の世界に興味を持つようになり、熊徹との関係もこじれていく。
熊徹は九太の父親代わりだと思っていたが、九太の本物の父親も見つかってしまう。
バケモノの世界に住むバケモノの熊徹と、人間として人間の世界で普通に生きたいと思うようになった九太の、愛にあふれるラストをぜひ見てほしい。
物語の内容だけでなく、バケモノの世界の描写がきれいで楽しめた。まさに和洋折衷というような街並みがとても斬新できれいなのでそこにも注目してほしい。
バケモノたちの見た目も、動物だが人間にもいそうな顔、というのが面白い。