めぞん一刻 / Maison Ikkoku

めぞん一刻 / Maison Ikkoku

『めぞん一刻』とは、高橋留美子によるラブコメディ漫画。小学館『ビックコミックスピリッツ』で連載された。アニメ、実写映画、実写ドラマ、ゲーム、パチンコ・パチスロなどにもメディアミックスされた大人気作品。
時計坂にあるおんぼろアパート一刻館に住む世渡り下手な浪人・五代裕作と突然管理人としてやってきた美貌の未亡人・音無響子が織り成す恋愛模様を描く。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品。
高橋留美子独自のリズミカルでコミカルな展開が小気味いい作品である。

sionのレビュー・評価・感想

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

タイトルなし

このマンガはとにかく面倒くさいです。
ヒロインである管理人・響子さんは、自分が未亡人であることを卑下しており、とても面倒くさい性格をしていますし、主人公である五代君と何年にもわたってすれ違いを重ねて、もどかしい気持ちになります。
しかし、作者である高橋留美子にしか出せない、この面倒くささはついつい癖になってしまいます。面倒くさいながらになぜがとても可愛らしく、また、人間味があります。
五代君は響子さんに一目ぼれをするにもかかわらず、何年も告白できずに片思いを続けます。
物語が始まった当初は浪人生だった五代君が、大学生、社会人と成長していきます。
五代君が響子さんのお父さんをおんぶしながら、響子さんに告白する超有名シーンや、五代君と響子さんの結婚式には涙を流さざるを得ません。
また、五代君や響子さんだけではなく、四谷さんや三鷹さん、一ノ瀬さんなど魅力的なキャラクターもたくさん出てきます。個性が強いながらも嫌味のないキャラクターで楽しく読むことができます。
巻数も15巻とちょうどいいくらいの長さで楽しめます。少し古い作品ではありますが、ぜひ若い方にも読んで欲しいマンガのうちの1つです。