マリッジ・ストーリー

マリッジ・ストーリー

『マリッジ・ストーリー』(Marriage Story)とは、2019年の米英合作映画である。監督はノア・バームバック。主演はアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソン。共演にはアラン・アルダ、ローラ・ダーン、レイ・リオッタらが名を連ねる。第92回アカデミー賞では作品賞をはじめ6部門にノミネートされ、ローラ・ダーンが助演女優賞を受賞するなど、高い評価を受けた。
物語は、ニューヨークの売れっ子演出家チャーリーと、その劇団で主演を務める女優の妻ニコールの関係が亀裂に直面しているところから描かれる。離婚を決意した2人は当初、弁護士を介さずに穏便に別れることを合意していたが、ニコールがロサンゼルスでテレビ番組の主役を得て息子のヘンリーと共に移住したことをきっかけに状況が変わる。ニコールが有能な離婚弁護士ノラを雇ったことで、チャーリーも好戦的な弁護士を立てざるを得なくなり、離婚協議は泥沼化していく。
裁判手続きが進む中、お互いの弁護士によって過激な人格攻撃の応酬が繰り広げられるが、当の本人たちは直接顔を合わせるうちに激しい言い争いや苦悩を経験しながらも、徐々にお互いへの歩み寄りを見せていく。最終的に激しい裁判を離れ、2人は譲歩して対等な条件で離婚に踏み切る。
1年後、ニューヨークでの劇の成功やエミー賞ノミネートなど新たな道を歩み始めた2人は、息子ヘンリーの親権と愛情を分かち合いながら、それぞれの未来へと前向きに進んでいく姿が描かれている。

kapivara929c9のレビュー・評価・感想

マリッジ・ストーリー
8

誰にでも起こりうる“マリッジストーリー”

2019年アカデミー賞ノミネート作品。スカーレット・ヨハンソンとアダムドライバーのダブル主演、ノアバームバック監督が送る、リアルなヒューマンストーリーである。

衝撃的な離婚シーンから始まり、過去の回想シーンがところどころ混ぜられながら、胸が締め付けられるような、でもなぜか共感できる気持ちにさせられる。

最初はあんなにも愛していたのに。
同じようなバックグラウンド、惹かれ合い、お互い高め合う若い時代。そこから結婚し、日々が経つにつれ、最初の燃え上がるような、永遠に感じられた愛が、分からなくなる。

妻二コール(スカーレット・ヨハンソン)は女優として成長していきたいと思うが上に、監督である夫チャーリー(アダム・ドライバー)への見方に変化が出てきてしまうのだ。
次第に二コールは、誰かにコントロールされている感覚を感じ始める。それが最愛の夫チャーリーだと気づいてしまった瞬間、今までの思い出は全て悪となり、築き上げてきたかけがいのない時間全てが憎くなってしまう。
これは皮肉なことにとてもリアルで、誰にでも起こりうるのだ。

どうしてあの時、もっと客観的にお互いを見れなかったのだろう。
どうしてあの時、もっとお互い素直になれなかったのだろう。

きっと、お互いが変化していくからこそ、お互い最初の頃には戻ることができないのではないだろうか。

人が変化していくことで、家族の関係性も変化していくことを描いた作品だ。