家族愛・兄弟愛の傑作「鬼滅の刃」の魅力
時は大正時代。人を喰らう鬼が存在する世界で、鬼にされた妹を人間に戻すべく、主人公の竈門炭治郎が鬼を倒す組織「鬼殺隊」に入隊し、仲間と共に戦っていく物語です。
「鬼滅の刃」の魅力の1つは「絆」です。
主人公である炭治郎は、特に家族との「絆」を大切にしており、困っている人を放っておけない、とても心優しい持ち主です。鬼殺隊で同期である、我妻善逸は非常に耳が良い人間で人の考えていることも脈拍や鼓動で大方わかってしまうのですが、その善逸が「炭治郎から泣きたくなるような優しい音がする」と言うほど、炭治郎は人に対して非常に優しい人間です。
誠実で優しく、まっすぐすぎるほどまっすぐ。
それが炭治郎のいい所であり、多くの人に好感を持たれるキャラクターとなっているのです。
妹の禰豆子を人間に戻すべく、強くなるとひたむきに頑張っている炭治郎とその間で描かれる「絆」は、感動そのもの。
炭治郎の「優しさ」に心を打たれるシーンも多いです。
どんな相手に対しても優しい心を忘れない炭治郎は、鬼に対してすら慈愛を持って行動することも。人を殺し続ける鬼を決して許すことはないものの、最後に必ず鬼の過去を悲しむのです。その炭治郎の優しさは、最期には鬼の心を救うことも多いです。
彼は、決して復讐心で刃を振るうことはしないのです。そんな彼を中心に描かれる「鬼滅の刃」に出てくるキャラクターは、それぞれが魅力的で彼らの過去も凄く深く、感動してしまう物語ばかりです。