名探偵コナン ハロウィンの花嫁 / ハロ嫁 / Case Closed: The Bride of Halloween / Detective Conan: The Bride of Halloween

名探偵コナン ハロウィンの花嫁 / ハロ嫁 / Case Closed: The Bride of Halloween / Detective Conan: The Bride of Halloween

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』とは2022年に公開された日本のアニメ映画である。監督は満仲勧。劇場版『名探偵コナン』シリーズの25作目にあたる。原作は青山剛昌による推理漫画である。ハロウィンを控えた渋谷で警察官の高木渉と佐藤美和子の結婚式が行われていた。そこに突然暴漢が乱入し、高木が銃撃される。同じ頃、別の場所では公安警察官の降谷零が脱獄した爆破犯を追っていた最中、何者かに首輪爆弾を装着されてしまう。首輪爆弾を解除するため奮闘するコナンの周囲で、降谷の過去とも関わりのある陰謀が渦巻いていく。

Tousaoのレビュー・評価・感想

名探偵コナン ハロウィンの花嫁 / ハロ嫁 / Case Closed: The Bride of Halloween / Detective Conan: The Bride of Halloween
9

「警察学校組」が大活躍の『ハロウィンの花嫁』

劇場版25作目となる『ハロウィンの花嫁』は、大人向けのストーリーに迫力のあるアクションシーンと、大人から子供まで楽しめる作品だ。

まず今作を語る上で欠かせないのが「警察学校組」の存在だ。 警察学校組とは、警察庁所属の公安警察官である降谷零と、彼の警察学校時代の同期である松田陣平・萩原研二・諸伏景光・伊達航の5人のことである。 降谷零以外の4人はすでに故人だが、今作では生前の彼らの活躍が映画の軸となる。

本編の3年前に降谷、松田、萩原、伊達は今作の犯人である連続爆弾犯「プラーミャ」と対決し、爆弾を止めることに成功する。一方で7年前に殉職した萩原研二は、プラーミャと4人が対峙したときすでに亡くなっており、今作での出番は少ないかと思われた。しかし生前の彼とのある出来事がコナンにヒントを与え、それが本作のクライマックスでの渋谷の大規模爆発阻止に繋がった。

7年前に殉職した萩原が、コナンや降谷を含めた大勢の人の命を救ったという最後の種明かしに、涙したファンは多いのではないだろうか。『コナン』ファン歴20年以上の私も、警察学校組の中で最初に殉職した萩原の予想外の活躍に胸がいっぱいになった。

警察学校組だけでなく、警視庁所属の高木刑事と佐藤刑事、白石麻衣が声優を務めた謎の女性エレニカなど、魅力的なキャラクターが登場する『ハロウィンの花嫁』。その活躍をぜひ観て欲しい。