ストーリーのテンポが良く、はまる作品
この作品はアニメはもちろん、原作は全て読み、単行本派でしたが続きが気になりすぎて毎週『ジャンプ』を購入するほどはまりました。
炭治郎と禰豆子だけでなく、この作品には兄弟、姉妹がよく登場します。そしてそれぞれにストーリーが存在しますが、どれも感動的なものばかりです。
ここからは原作のネタバレになりますが、私が1番好きな兄弟のストーリーは縁壱(よりいち)と巌勝(みちかつ)の話です。圧倒的な強さと才能を持つ弟の縁壱に対し嫉妬心を抱き、巌勝は強さを求めるあまり遂には鬼になってしまいます。最終的には年老いた縁壱と上弦の鬼となった巌勝(黒死牟)は対峙するも、縁壱は刃を交えた直後に寿命で亡くなります。縁壱の亡骸からはかつて兄の巌勝からもらった笛が出てくるのですが、本編の最終決戦での黒死牟の最後、消えていく体からはその笛が出てくるシーンがあります。
そのシーンだけで、鬼となった後も弟の縁壱のことがずっと忘れられず、ただ妬んでいただけではなく兄弟として愛していたのだろうなと感じとることができました。
この他にも兄弟、姉妹は登場してきますがどのペアも様々なドラマがあり、鬼や人間関わらず感情移入できる作品です。まだアニメは途中までしか放送されていませんが、まだ原作を読んでいない方はぜひ読んでみてください。